今回は、さしすせそシリーズの第3弾「酢」を極めるです。
前回の砂糖&塩は、共に摂取を控えた方が良いと言う結論でした。
特に砂糖は目標値に比べ大幅にオーバーしておりますので、皆さんも摂取を控えましょうね。
それに比べなんとなく、酢は体に良いイメージがありますが、どうなのでしょうか?
そういえば、私の妻も「ダイエット」と言いながら毎日お酢を飲んでいます。
私が若いころは、「酢を飲むと体が柔らかくなる」と言ったお話も聞きました。
実際はどうなのでしょうか?
酢の健康への働きと効果
どのお酢にも酢酸を主体とし、クエン酸などの有機酸とアミノ酸が含まれており、それらを適量吸収することにより、様々な健康への効果が期待できると言われています。
- 内臓脂肪を減少させる効果
- 血糖値の上昇を抑制する効果
- 血圧を下げる効果
- 疲労回復する効果
- 殺菌効果
- 骨粗鬆症予防効果
- 食欲増進効果
- シミ防止効果
酢の一日の摂取量はどれくらいが良いの?
身体に良いとされる酢ですが、飲み過ぎは健康を害すると言われています。
1日に15ml~30ml (大さじ1~2) を目安とし、それを超えないようにしましょう。
又、原液は強いため、必ず水などで薄めて飲んでください。
なお、薄めたとはいえ、体質によっては胃に負担をかけますので、空腹時や就寝前は避け食中や食後に飲みましょう。
又、冷え性の方は温めて飲むと良いと言われています。
酢の種類
世界の各地には多彩な食酢があり、その数は実に4,000種類にものぼると言われています。
どんなお酒でも発酵させれば酢が出来上がります。
つまり、世界には、東洋の穀物酢・西洋の果実酢など、各地に様々なお酒があるのと同様に、たくさんの酢が存在するのです。
ワインの有名なヨーロッパでは、ワインから作られるワインビネガー、バルサミコ酢、シェリービネガーやビールから作られるモルトビネガーなどが代表される酢です。
リンゴの生産が盛んなアメリカではりんご酢、日本酒の盛んな日本では米酢や穀物酢が多いです。
世界の主な酢
- ワインビネガー
- モルトビネガー
- シェリービネガー
- バルサミコ酢
- りんご酢
- 穀物酢(穀物酢・米酢・玄米酢・黒酢・香酢・きび酢)
料理における酢の役割
酢は上記のように、果物を材料にする果実酢、米酢や穀物を材料とする穀物酢などがあります。
主に洋食と和食により使い分けするのが宜しいかと思います。
又、酢は調味料としての酸味を付けるなどの役割の他に、調理では様々な活躍をします。
○素材の色を鮮やかにしてくれる
野菜などの変色を防ぎ、見た目を鮮やかにしてくれます。
○臭み・苦味消し、あくとりをしてくれる
魚の臭みや、野菜の苦みなどを和らげてくれます。また野菜のあくを取ります。
○肉、魚を柔らかくしてくれる
南蛮漬けなど、魚の骨まで食べられるようになります。
○卵を割れにくくしてくれる
煮たまごやポーチドエッグなど、熱湯に卵を入れる場合、卵が割れにくくなります。
酢のあれこれ
お酢を飲むと体が柔らかくなるのは本当?
ウソです。
お酢は骨のカルシウムを溶かす作用がありますが、調理上のお話しであり、飲んでどこかが柔らかくなると言った科学的なデータはありません。
身体の固い人が、お酢を飲んでも柔らかくはなりません。
開封後は冷蔵庫に入れた方が良いの?
お酢は強い殺菌力を持つため、開封後でも冷蔵庫に入れる必要はありません。
直射日光などの当たらない場所に保管して下さい。
但し、「ポン酢」などの商品は、冷蔵庫での保管となります。
尚、賞味期限を過ぎた場合でも、酢は食器や陶器を始め革製品、畳など、家庭内の様々なものの汚れ落としに役立ちます。
残った場合は一度お試しください。
おまけ
我が家は夫婦で毎日酢を飲んでいます。
妻は流行りのバナナ酢を自作しています。私は長い間黒酢を飲んでいます。
私が今、愛飲しているのがこちら。
飯尾醸造のこだわりの黒酢です。
これが今のところ一番合っている感じです。
以前は、果実やハチミツなど色々混ぜて飲んでいましたが、今はシンプルに水割りです。
もったいないので料理には使用せず、私専用です。
毎日キッカリ20ml飲んでいるので飲用だけで45日持ちます。(1日数十円程度ですね)