少年野球にはやっぱりおにぎり
息子の少年野球チームには、いくつかのナイスな決まりごとがあります。
その一つは、お弁当は「おにぎりのみ」です。
これは引き継がれている決まり事のようになっていますが、忙しいお母さんにとってはおかずで悩むこともなく、本当にありがたいです。
また、屋外のどこででも食べられる事や、すぐ食べられる、また分けて間食しやすいなど色々とメリットがあるようですね。
中の具を変えるのが結構な楽しみであったりもします。
(息子が好きだったのはやっぱりお肉系ですね)
おにぎりは食中毒にご用心
おにぎりと言えば、「塩を手にすりこんで火傷しそうなほど熱々のご飯を、優しくにぎる」と昔は習っていましたが、直ぐに食べられないお弁当の場合は、少々考えた方が良さそうです。
ある実験によると、朝6:00に作ったおにぎりについて、6時間後の昼12:00に細菌を測定したところ、100万CFU/gの細菌が測定されたそうです。(単位のCFUは1g中の細菌の数を表します)
厚生労働省が定めたお弁当屋さんなどの衛生基準は10万CFU/gですので約10倍で完全にアウトです。
一方手をしっかり洗った場合は、1万CFU/gでセーフ、またラップを使った場合は100CFU/g以下で全く問題ありません。
炊飯直後は高温であり、ご飯はほぼ無菌状態なことが解っています。
つまり検出された菌は、主に手についた菌による2次汚染であり、環境の悪さにより増殖されたものなのです。最初の菌が少なければ増殖も少なくて済みます。
実験結果を見ると、手をしっかり洗った状態でも、温湿度の影響や時間の経過により夕方前には完全にアウトとなることが解ります。
まして、食品加工業者並みの手洗いを実践している方は少ないでしょうから、やはりお弁当用のおにぎりはラップを使用するのが良いでしょう。
お弁当用のおにぎりの注意点
・炊き立ての熱々のご飯を使用しましょう。
・手はきれいに洗い、更にラップを使って直接ご飯に触れないようにしましょう。
・保冷材や保冷バッグなどを使い、直射日光が当たらない環境で持たせましょう。
・余ったからと言って夕方食べながら帰らないようにしましょう。
他人が握ったおにぎりが食べられない人が急増中?
おにぎりと言えば、最近テレビなどで「他人が握ったおにぎりが食べられない」と言う話題が取り上げられています。
少し前までは、「4人に1人が食べられない」と言っていましたが、最近では大人も含めて「2人に1人が食べられない」などと言うほどに増えています。
ホントかな?と子供たちに聞いたところ、もし勧められたらもらうけど、正直抵抗はあるとか。・・・親としても親切心だけじゃなく、相手の気持ちも考えた方が良さそうですね。
テレビを見ていると特に潔癖症に限った話でもないらしく、私たちおじさんから見ると時代を感じますね。
お寿司は素手でも大丈夫なの?
ところで、おにぎりNGの方が「お寿司」はどうなのでしょうか?
アメリカカリフォルニア州では、寿司職人に手袋の着用を義務付け、その後反対意見により撤回した経緯があります。
「そもそも寿司ネタにも細菌は含まれているから、手の細菌比率は問題ない」とか、「酢やわさびで殺菌しているから大丈夫」など、色々な意見もあるでしょうが、やはり私としては職人が制約なく納得いく形で作った作品を食したいですよね。
「しっかりしたプロの職人が作ったお寿司は素手でOK。アルバイトが型詰めするようなお寿司は手袋をしてほしい」と言ったところでしょうか。