11月1日はお寿司の日です。
私が若かったころ、お寿司屋さんと言うのは、本当に敷居が高い存在でした。
何といっても「時価」と言う非常に恐ろしい価格設定や、一品ずつ選んで食べると言うスタイルが、お金持ちの紳士が食べるお店で、私ごとき庶民が入れるお店ではないと思ったものです。
今でも、高級で敷居が高い印象に変わりはありませんが、回転ずしのおかげで、随分お寿司屋さんが身近なものとなりました。
回転ずしは家族でも気軽に入れますし、出張の際一人で食べるにしても、待ち時間もなく腹具合に合わせて頼めるので重宝しています。
それに、最近はチェーン店にしても結構良いネタのお店が増えたと思いませんか?
中には得体の知れない魚も含まれているようですが、値段が安いのでしょうがないですね。
それでは、寿司にまつわるあれこれをどうぞ。
寿司のあれこれ
「寿司」と「鮨」の違いは何?
私は、比較的安いお店が「寿司」、高いお店が「鮨」というイメージがなぜかありましたが、辞書や業界に問い合わせてみても、明確な区分はないようです。
そもそもすべてが当て字で、店主の好みにより「○○寿司、○○鮨、○○鮓、○○寿し」と別れているようです。
すし一貫で頼むと1つ、それとも2つ?
これも、結論から言うと、取り決めがありません。
すし一貫の語源には諸説あり、どれも明確とは言えません。広辞苑を調べても、鮨一貫は1個、又は2個となっています。更にお寿司屋さんに問い合わせても両方が存在します。
ただし、時代を見ると、私が子供だった頃は2個で一貫という認識が多く、最近は逆に1個で一貫と言った解釈が多いように思えます。
寿司屋さんの業界用語&隠語
それでは、お寿司屋さんの業界用語です。あなたはどれだけお答えできますか?
先ずは簡単なものから。
寿司屋の業界用語「初級編」
- あがり
- しゃり
- ぎょく
- がり
- ネタ
- おあいそ
さすがにこの程度は簡単ですね。
- あがり・・・お茶
- しゃり・・・すし飯(普通のご飯はどんしゃり)
- ぎょく・・・卵焼き
- がり・・・しょうが
- ネタ・・・寿司種(具)
- おあいそ・・・お会計
寿司屋の業界用語「中級編」
- なみだ
- むらさき
- くさ
- つめ
- キル
ちょっと専門的になってきましたがお解りですか?
- なみだ・・・わさび
- むらさき・・・お醤油
- くさ・・・海苔
- つめ・・・タレ
- キル・・・お造り
寿司屋の業界用語「上級編」
- 兄貴
- 弟
- 逃がす
- やま
- 片思い
- ガレージ
- エンソ
う~ん。だいぶ隠語らしくなってきましたね。
- 兄貴・・・古い材料(先に使う)
- 弟・・・新しい材料(後に使う)
- 逃がす・・・廃棄する
- やま・・・品切れ
- 片思い・・・アワビ
- ガレージ・・・しゃこ
- エンソ・・・従業員の食事(まかない)
寿司屋の業界用語「数字編」
- 1⇒ピン、そく
- 2⇒リャン、ののじ
- 3⇒きり、げた
- 4⇒だり
- 5⇒め、めのじ、がれん
- 6⇒ろんじ
- 7⇒せいなん
- 8⇒ばんど
- 9⇒きわ
- 10⇒ピンコロ、よろず、ちょう
- 11⇒ピンピン
- 12⇒ちょんぶり
・・・数字はこんな感じでずっと続きます。さすがに覚えられませんね。
数万円の桁でもこれらの数字の組み合わせで表します。
会計や仕入れ値など、一般人には解らないようにやりとり出来るのですね。
お客さんは使わない方が良い?
隠語は元々お客さんに知られないように各業界で広まったものですので、お客さんが注文時などに使用する必要はありません。
逆に「通ぶるな!」と周囲を不快にさせる傾向がありますので、一般に広まっていない用語は使わない方が良さそうですね。
おまけ
私の家では、大晦日の晩は「手巻き寿司」がもう何年もパターン化しています。
家族みんなで食べたいネタを買いに行き、テレビを見ながらゆっくり手巻きを楽しみます。
手巻き寿司のあの巻き方は、当時お子さんが喜ぶソフトクリームにヒントを得たのだとか・・
やっぱり、私にとって贅沢なご褒美といえば、いくつになっても「お寿司」ですね。