近日、伊藤園より1,080円のお茶が販売されるそうです。
皆さんは、「玉露」は飲んだことありますか?
高級なお茶として、名前は知っていても飲む機会がない方も多いのではないでしょうか?
会社などでは、特別なお客様用として用意してある場合も多いでしょう。
「お茶くみなんて・・・」という社員でも、さすがに玉露ほどになると淹れ方をしっかりマスターしておいた方が良いです。
古くて恐縮ですが、織田裕二が主演したドラマ「お金がない!」でもお茶くみの重要性を説いていましたね。おもてなしの心の基礎がなければ、仕事でも成功できないと言うことでしょう。
やはり心が伝わりますからね。
淹れ方・点て方次第で全く別物になってしまうのが玉露や抹茶です。
玉露(ぎょくろ)とは
玉露は日本茶(緑茶)のなかで最高級品に位置付けられています。
一般に広く飲まれている「煎茶(せんちゃ)」と「玉露」はお茶の木自体の品種が違うわけではなく、その栽培方法が異なります。
簡単に説明すると、煎茶は日光に当てながら育てるのに対し、玉露は一定期間日光を遮って育てられます。皆の良く知っている光合成を抑えることで、カテキンの増加を抑え、テアニン(アミノ酸)を増加させます。つまり渋みを抑え旨味を出すお茶が出来上がります。
実際は老茶樹を選ぶことに始まり、数々の手間を経ている為、高価なお茶となるのです。
玉露の味
味を言葉で表すのは難しいですが、煎茶が美味しくなったイメージで玉露を飲むと、始めての方は大抵驚きます。
煎茶の様な、渋みやスッキリと言った感覚ではなく、コクや旨味が口内に広がると言った感覚でしょうか。
大量にゴクゴク喉を潤おすと言うわけではなく、お茶の香りや深みを愉しむと言った飲み方をするお茶です。
始めて飲んだ人の感想の中では、「出汁を飲んでいるようだった」とか「青海苔をお湯で溶かしたような味がする」と表現される方も見えます。
皆さんはどうでしょうか?
でも、熱湯を注いだ時点で違う飲み物になりますので、くれぐれも淹れ方には気を付けて下さいね。
玉露の美味しい淹れ方
玉露の淹れかた(3人分)
【用意するもの】 急須・茶碗(3客)・湯冷まし(マグカップでも可)・玉露
1.お湯を50~60℃になるまで冷まします。
沸騰したお湯は約100℃ですのでこれを冷まします。
冷まし方は、急須⇒湯冷まし⇒茶碗⇒茶碗⇒茶碗と、ゆっくり移しながら温度を下げます。
移すごとに約10℃下がります。茶碗も温まって一石二鳥です。
急須に必要以上にお湯を注がない為にも茶碗3杯分以外は捨てます。
2.急須に茶葉を10g入れます(大さじ2杯)
結構多めに感じるくらいです。1人分でもこれくらいを使用すると良いです。
3.急須に冷めたお湯を注ぎます。
茶葉が浸る程度の分量です。
そして約2分待ちます。玉露の種類により変わりますので注意書きを見ましょう。(途中茶葉が開いてきます)
4.茶碗に注ぎます。
玉露の濃さが偏らないように、茶碗①⇒②⇒③⇒④⇒⑤⇒⑥⇒⑦⇒⑧⇒⑨と数回に分けて注ぎます。
これを回し注ぎと言います。
急須から最後の一滴まで残さず茶碗に注ぎます。
※2煎目以降は、茶葉が開いている為抽出時間は30秒程度で大丈夫です。
おすすめの玉露を紹介します。
一保堂茶舗
- 1717年(享保2年)創業
- 1846年(弘化3年)山階宮家から「茶一つを保つ」ようにと「一保堂」の屋号を賜る
京都に本店を構える日本茶専門店です。約300年の歴史を持つ老舗中の老舗です。
玉露に詳しい方にもその名は知られ、間違いのない品です。
遥香(はるか)/FRESH!e
※2017年5月をもって、共同開発会社のご都合で販売中止となったそうです。
(話題作りにも良いアイデアだったので残念)
http://www.freshie.jp/shop.html(現在リンク切れ)
- 12年連続農林水産大臣賞受賞
- 福岡県八女(やめ)星野の茶葉使用
ボトルの水と、茶葉が別になっていて、飲みたいときに振って点てると言うタイプです。抹茶と玉露の2タイプあります。
本格的ではありませんが、その場で点てると言うスタイルが斬新で、見ていると面白いです。
話題づくりにも役立ちます。手軽な割には強く印象に残るため会社でも重宝しています。