食卓の名脇役と言えば「海苔」日本人だけが持っている秘密とは?

美味しそうな海苔 食べる

我が家の朝食はもう長い間、平日はごはん、休日はパンというパターンが続いています。

そしてごはんの時の食卓に欠かせないのが「海苔」です。

おかずが多少寂しい時や食欲のない時でも、海苔があればご飯を美味しく頂く事ができます。

逆に言えば海苔さえ常備すれば、おかず作りも気楽に出来そうですね。

 

そんな海苔ですが、消化できるのは日本人だけと言われているのをご存知ですか?

 

あの美味しい海苔ですが、美味しいだけじゃなくもちろん栄養もたっぷり含まれています。その栄養素を摂取することができるのは、何と日本人だけだと言うのです。

 

今回は、そんな海苔のあれこれをまとめてみました。

 

日本人だけが海苔を消化できる!?

2010年04月08日 ネイチャー発表論文 AFP通信引用

 

日本人の腸が海草に含まれる多糖類を分解できるのは、分解酵素を作る遺伝子を腸内に住む細菌が海洋性の微生物から取り込んでいるためだとする論文が、8日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

 

フランスの海洋生物学と海洋学の研究・教育機関「ロスコフ生物学研究所(Station Biologique de Roscoff)」の研究チームは、ゾベリア・ガラクタニボラン(Zobellia galactanivorans)という海洋性バクテリアが、アマノリ属の海草に含まれる多糖類を分解する酵素を持っていることを発見した。

 

公開されているDNAのデータベースを調べたところ、ヒトの腸内に住むバクテロイデス・プレビウス(Bacteroides plebeius)という微生物が、同じ酵素を作る遺伝子を持っていることが分かった。このバクテリアはこれまで、日本人の排泄物からしか見つかっていない。

 

記録によると日本人は8世紀にはすでにノリを食べていたが、研究者らは、かつて日本人はノリを焼かずに食べていたため、海草に住んでいたバクテリアからこの遺伝子を取り込んだものと考えている。

 

世界には、その地方で暮らす人の体内にしか存在しないバクテリアがあるとは聞いていましたが、日本人しか持たないバクテリアが存在すると言うのは驚きですね。しかもそれが海苔に関係するとは・・・

なんだか海苔に、がぜん親しみが湧きました。

 

加工による消化の違い

海苔は、海から収穫された後、型ですかして乾燥します。

その後漁業協同組合などに出荷されますが、この状態を「乾海苔(ほしのり)」と呼びます。

更に「乾海苔」はその後仕入れたメーカにより「焼海苔」や「味付海苔」に加工されます。

 

乾海苔は磯の香りが強く、巻き寿司などにそのまま利用したり、少し炙っておつまみとして食べたりしていましたが、最近ではスーパーでも見かけることが少なくなってきました。

焼海苔は、加工工程で細胞壁が壊れるため、日本人以外でも消化することが出来ます。

ちなみに韓国人の好きな「韓国海苔」も焼海苔に該当します。

 

 海苔の栄養素

有明海、海苔の養殖風景 

海苔はたんぱく質やミネラル、ビタミンを豊富に含んだ健康食品です。

 

「海苔は一日二枚で医者いらず」という言葉があるほどです。

 

実際、海苔2枚で1日に必要なビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2を摂取することができます。

ビタミンB1は、ごはんをエネルギーに変えるのに必要なエネルギーと言われ、ご飯と一緒に食べる海苔は最適な組み合わせなのです。

 

(おにぎりや巻き寿司に海苔が使われるのも日本人として納得ですね)

 

韓国のり

美味しそうな韓国海苔

海苔が日本の歴史に登場するのは万葉の頃と言われ、当時は上流階級のご馳走だったと言われています。

一方韓国では海苔が作られるようになったのは、日韓併合期とされ日本の味付け海苔が朝鮮に伝わって現地風にアレンジされたものといわれています。

塩とごま油で味付けされた海苔ですが、私の好みでいえば、ご飯のお供と言うよりは、チーズなどに巻いておつまみとして食べると美味しいですね。

 

おすすめの美味しい海苔

ギフトにも人気の海苔

 海苔はお中元やお歳暮を始め、慶事や仏事のご進物としても、大変喜ばれております。

(缶詰のように重くないのも良いですね)

 

皆さん、これまで食べたものでこれは美味いという海苔の名前は何ですか?

 

たとえば

山本山・丸山海苔店・白子のり・永井海苔・山形屋海苔店・浜乙女・・・・などなど

 

日本には美味しい海苔屋さんがたくさんあって良いですよね。

海外に赴任や移住した方へも海苔を贈ると大変喜ばれます。

 

 

今回は、超有名店ですが、山本海苔をご紹介します。

 

株式会社 山本海苔店

1849年(嘉永2年)日本橋室町に創業する老舗中の老舗

明治2年に味附海苔を創案し、宮内省(庁)の御用達ともなっています。

日本橋本店では、多様な種類の海苔が販売されており、試食できるのも嬉しいです。

1缶一万円を超す「極吟味焼海苔」から、手頃な価格のものまで幅広いなかから選ぶことが出来ます。

 

最近私は、2枚の海苔で具材を挟んだ「おつまみ海苔」にはまっています。

タイトルとURLをコピーしました