新米をいただく季節となりましたね。
新じゃが・新玉ねぎ・新しょうが・新茶・新米など新の付く食べ物はたくさんありますが、みなさん料理で使い分けしていますか?
私は、新の付く食べ物は、それが収穫される最初のもので、単純にそのシーズンの中の初物だと言う認識でした。
そして「当然初物が良いに決まってるじゃん」と言った程度に思っていました。
でも、それだけじゃないと知ったのは、数年前の買い物初心者だった頃。
妻に「玉ねぎを買ってきて」と頼まれて、良かれと思って新玉を買って帰った時です。
(褒めてもらえると思ってました)
その時作りたかった料理には不向きとの事で、その時初めて、必ずしも「新玉>玉ねぎ」じゃないんだと知りました。
新玉(新玉ねぎ)と普通の玉ねぎの違いはなに?
先ず、見た目が全然違いますよね。茶色い皮の少し硬い感じの玉ねぎに比べ、新玉ねぎは、白くてぶよぶよした感じです。
通年通して、店頭に並ぶ玉ねぎですが、産地や品種により秋播きと春播きがあります。加えて乾燥させることにより保存性も良くなっているので、一般的には旬という時期はなく、どの時期でも美味しく食べられます。
一方、新玉ねぎは春になると良く見かけます。
新玉ねぎとは、早採りした玉ねぎを乾燥させずに直ぐに出荷したものを指します。
つまり、差は「生」なのか「乾燥」しているかの違いになります。
(最近では「早生」という新玉ねぎ用の品種もあるそうです)
よく言われているのが、「新玉ねぎは甘みが強く、みずみずしくて生食に向いている」
と言う事です。
オニオンスライスはやっぱり新玉が美味しいですね。
また、水分が多いため冷蔵庫での保存は良くありません。一つずつ新聞紙に包んで常温保存するのが良いと言われています。
新玉と言えばこれ オニオンスライスの月見サラダ
新玉のメニューは色々ありますが、春になると食べたくなるのがこれです。
新玉ねぎをスライスして卵黄、かつお節をかけて、醤油を垂らすだけ。簡単ですが栄養もあり美味しいですよね。
新米と呼ばれるのはいつまで?
秋になると店頭に新米が並びます。
ところで新米とは、いつまでの事をいうのでしょうか?
良く、新人の事を「新米」と呼んだりしますね。その新人も翌年後輩が入ってくると、ようやく新米から外されます。(例外もいたりして・・)
お米の世界も一緒で国の基準(JAS法)によると、新米は収穫された翌年の10月31日までをいい、その後は古米であると定めています。1年経つと古米、2年経つと古古米、3年経つと古古古米となるのです。
えっ?それじゃ、「新米」と表示されていないものは、全て一年以上経った古米なの?となるのですが、実際はそうじゃありません。
JASでは、米についてはいくつかの表示義務を設けていますが、「新米」は表示禁止事項に該当し 原則として表示できません。ただし、例外処置があって、当年の12月31日までに袋詰めしたもののみ「新米」と表示できるようになっているのです。
(日本人は新○○に弱いですからこの方が売れるのです)
一般に「新米>古米」のイメージがあり、新米は美味しいと言われますが、必ずしもそうではありません。
「氷温熟成米」など熟成により美味しく感じることもあります。
わざわざ一年以上寝かせてから食べる農家もいますし、料亭でも古米のブレンドは好んで利用されています。
だだし熟成=古いではありませんので購入した(精米された)お米は早く食べてくださいね。
なお、新米も古米もそれぞれに合った研ぎ方、炊き方がありますので、注意しましょう。
新じゃがとじゃがいもの違いはなに?
じゃがいもの産地と言えば、有名なのが北海道、続いて長崎県、鹿児島県、茨城県、千葉県となります。春から夏にかけては、長崎・鹿児島で、次いで茨城、千葉で収穫され、夏から秋にかけては北海道で収穫されます。
「新じゃが」についての定義は実は明確ではないのですが、やや早めに収穫したもので貯蔵せずに市場に出たじゃがいもを指すのが一般的だそうです。
産地ごとに収穫時期が異なるので、貯蔵されたものと区分けする意味合いもあります。
新じゃがは皮が薄くて水々しく香りも高いですが、甘味やほくほく感が少な目です。
栄養価の高い皮をそのまま使った料理などに好んで使用されます。
新じゃがと言えばこれ 皮つきジャーマンポテト
皮ごとカットした新じゃがをフライパンで焼いて、ベーコンとバターを入れて炒めるだけ。
黒コショウをさっと振れば、つまみにも最高です。